北海道豊浦町について

北海道豊浦町は、北海道南西部の特徴的な湾、噴火湾(内浦湾)に面した町です。人口は3,600人余りの町ですが、町有面積は意外と広く、北に名峰昆布岳を擁する山岳地帯、傍らには広大な農地と牧場があり、南は噴火湾のダイナミックな海岸線。道南の比較的温暖な気候と思いきや冬はしっかり雪が積もります。シカがいてクマがいてワシがいます。山に海にと豊富なアクティビティがひろがり、ここに来れば程良く北海道が体験できるという「小さな北海道」、それが豊浦町です。

特産品について

豊浦町の特産品はホタテ、いちご、豚肉。この「特産三銃士」を軸に展開しています。

ホタテ

豊浦町は噴火湾におけるホタテ養殖発祥の地。耳づりと呼ばれる養殖方法を確立し、噴火湾のホタテ漁をリードしてきました。噴火湾は周辺に点在する温泉からミネラル成分が注ぎ込み、良質な漁場を形成していると言われています(豊浦町にも海辺に「天然豊浦温泉しおさい」があります)。そのミネラル豊富な噴火湾で育てられたホタテはプリップリでいてやわらかく味が濃い、まさに格別のホタテ。あの方ではないですが、「食ってみな、飛ぶぞ」と言いたい気持ちもわかります。

また毎年3月に行われる「まるごと豊浦・北の収穫祭」ではホタテの販売のほか、ホタテを利用したご当地競技「TOYOURA世界ホタテ釣り選手権」が開催されます。毎回かなりの盛り上がりを見せ、テレビ等でご存知の方もおられると思います。開催当初からの悲願であった日本テレビ「イッテQ!」にも出演を果たし、今後も豊浦町のホタテから目が離せません。

いちご

豊浦町特産品のエースとも言える豊浦いちご。80年の歴史があっていちご栽培にかけては超一流。豊浦町と言えばいちごと言われるような、北海道随一のブランドいちごです。オリジナルの品種という訳でもないのに、なぜ豊浦いちごがそれほどのブランドを築けたのか?それは豊浦町が道南に位置し適度に寒く、昼夜の寒暖差があり、噴火湾から発生する霧によって朝に曇天が多い…などの特殊な気候条件が関係しているといいます。毎年6月に開催される「いちご・豚肉まつり」(約3万人を動員するこの町一番のビッグイベント。近年は新型コロナの影響で休止中)では、用意されたいちごはすぐに完売、毎年毎年お客様からお叱りをうけるほどの人気となっています。

SPF豚

豊浦町の豚肉イコールSPF豚。衛生管理され特定の菌を持たない、健康で安全な豚です。このSPF豚の生産量はなんと道内1。北海道の実に4分の1を占めるという、まさに豚肉王国と言っても過言ではない1大産地となっています。とようらSPFポークという名でブランド化され、きめ細やかで柔らかくジューシー、豚特有の臭みがなく冷めても硬くなりにくい、といった特徴があります。これで生姜焼き、豚しゃぶ、豚ジンギスカンなんて食べてみたら大変です。普通の豚肉には絶対に戻れません。

その他にも、特産三銃士の影に隠れてはいますが、第4の名産品が鮭、そしてイクラ。豊浦町には鮭の捕獲施設「インディアン水車公園」があります。シャケのふるさと北海道の中でも豊浦町・標津町・千歳市にしかないというこの施設で捕獲された鮭は、ふ化場に運ばれ採卵・ふ化されその稚魚が放流されます。これによってSDGsのはしりとも言うべき持続可能な鮭漁を可能にしています。秋には鮭の遡上を真横から見ることができ、水車での捕獲の様子も観察できるということです。この新鮮な鮭、そしてその新鮮な鮭を新鮮なうちにとり出すイクラ。想像するだけでお腹が減ってきます。

豊富な海産物

ミネラル豊富な噴火湾ではホタテだけではなく、ウニ、アワビ、毛ガニ、ボタンエビ、カレイ、ヒラメ、牡蠣などなど多種多彩な海産物が水揚げされます。これを利用した「豊浦町 海産総選挙」というヒット企画も産まれ、道内外から今噴火湾・豊浦町の海産物が注目され始めています。

観光について

温泉総選挙・ファミリー部門2位に輝いた天然豊浦温泉しおさいや、日本一の秘境・小幌駅などいろいろあるのですが…全部紹介したい、早く紹介したいのですが大変なことになるので、そこは観光協会さんのホームページを見ていただいて、ひとつだけ。豊浦町と言えば、キャンプ場。豊浦海浜公園キャンプ場、高岡オ−トキャンプ場、大岸シーサイドキャンプ場、礼文華海浜公園キャンプ場、豊浦町森林公園と実に5つのキャンプ場が存在します。最近は礼文華海浜公園にSnowpeakと隈研吾氏がコラボ設計した「住箱(JYUBAKO)」が5基設置され、これもまた新たな目玉になりそうです。噴火湾の雄大な景色は時間を忘れるほど。あまりの良さに、どのキャンプ場も「一生居れる」と評判です。ここで豊浦の海産物や豚肉をバーベキュー……満場一致で最高、という感想がでてくることでしょう。